ROHSと並び、製造業では必ずついてくるのが紛争鉱物調査です。今回は初心者向けに紛争鉱物調査について説明をしたいと思います。今後就職する大学生や社会人2.3年生向けとなっています。知っておいて損はありません。必ず役に立つはずです。
紛争鉱物調査とは
簡単に言うと、『アフリカの武装勢力の資金源になっている可能性がある鉱物を自社が作っている製品などに使っていませんよ!』という事を証明するのが紛争鉱物調査です。
武装勢力の影響で発生している人権侵害や環境破壊など撲滅させるための物と考えてください。
対象国
- コンゴ民主共和国
- 南スーダン共和国
- 中央アフリカ共和国
- コンゴ共和国
- ウガンダ共和国
- ルワンダ共和国
- ブルンジ共和国
- アンゴラ共和国
- タンザニア共和国
- ザンビア共和国
米国金融規制改革法 (2010年7月)に、以下の条項が設けられました影響があります。
①「タンタル・スズ・金・タングステン」を紛争鉱物と定義
→紛争鉱物は3TG略される場合もあります
スズ(Tin)
タルタン(Tantalum)
タングステン(Tungsten)
金(Gold)
②米国上場企業は自社製品に使用される紛争鉱物が、対象地域の武装勢力の資金源になっているかどうかを把握し、米国証券取引所に年次で開示することを義務付けています。
企業は自社製品の納入先が米国上場企業も含まれる場合、米国証券取引所に開示するための情報収集をする必要があります。
自社製品に搭載されている部品に、これらの地域における武装勢力の資金源となる鉱物が含まれていないかを、サプライチェーンを遡り調査し、精錬業者の特定をする必要があるのです。
まとめ
紛争鉱物調査はなんとなく知っているだけでも他との差となる事でしょう。その他にもROHSや最近流行りのSDGsなど様々な要求が大手企業から求められるはずです。
それに追従する事で仕事量の確保につながります。自身の知識を少しずつ伸ばすことが会社への貢献となるでしょう。
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