【生産管理の仕組み】中小企業若手社員向けビジネススキル(QCD、4M)

ビジネススキル

生産管理(管理部門)とは何か?

 会社が定める品質基準(Q)に適合した製品を顧客から要求される期間(D)に適正な原価・価格(C)で生産・販売できるよう、生産活動の計画を立案し、製造部門及び各仕入れ先を統制・調整して生産活動の最適化を図る事を生産管理と言います。

製造業の役割

生産の3要素(QCD)

  • Quality:品質
  • Cost:金額
  • Delivery:納期

 それぞれの頭文字を取り、QCDと呼ばれます。これは製造業にとても重要で3要素でこのバランスを取るのが生産管理の仕事でもあります。

 良質な製品を適切なコストで、必要な時期に作ることが生産の目的です。対顧客のみではなく、仕入先にも同様な事がいえます。無理な要求ばかりしていると仕入先からも相手にされなくなってしまったり、価格面での協力が出来ません。

4M(生産の4要素)

顧客要求:欲しい時により良い物を、より安く、

 顧客要求に応えるため、適切な品質管理を行うために重要な4つの要素があります。これを4Mと呼び、管理を行っています。Measurement(測定・検査)とEnvironmentを加えた5M+1Eやマネジメントを加えた6Mも存在します。今回は4Mに焦点を当て、説明を行います。

マン(人)

 製造業の管理で一番難しいく、重要な物ではないでしょうか。機械とは違い、スキルや熟練度の違いがありますし、その日の体調や精神状態にも左右されます。適材適所への配置やモチベーションUPを図り、最大限のパフォーマンスを発揮できるように導くのが管理者に求められます。

マシン(機械)

 製造の現場では様々な種類の機械を使用し、製品の加工を行っています。タレパンやブレーキプレスなどの大型の機械から、小型の電動工具までです。定期的にメンテナンスを行っていても、経年劣化による機械トラブルなども発生します。数値の管理や日々の記録をしっかりと行う事で、不具合発生時の波及性を最小限い抑える事が出来ます。

マテリアル(材料)

 物作りの現場で主役となる素材についても注意が必要です。同じ材料でもメーカーが変わることで思わぬトラブルが発生する事があります。手配量や納入時期を見定める事で工場内のスペースや在庫の無駄などにも影響が出てきます。

メソッド(方法)

 作業方法の変更により、ヒューマンエラーの発生が大幅にアップしてしまいます。逆を言えば、しっかりと作業手順などを管理する事で不具合の発生リスクを抑える事が可能です。作業者により手順が違う場合、作業マニュアルを作成する事で安定した生産が可能になります。また、口頭ではなくマニュアルに沿って説明する事で作業の注意点などのモレもなくなります。ただし、マニュアル等が改訂された場合、古いマニュアルで作業がされてしまうという可能性もありますので注意が必要です。

4M変更時の注意点!

 4Mの変更時が一番不具合が発生しやすいです。変更内容、変更時期、注意事項などを文書などで関係部署へ伝える事が非常に重要です。会社によっては4M変更報告書などで変更点管理を行う事になっています。

まとめ

 今後、製造業の管理職になる場合、工程管理・品質管理が現場のリーダーには求められるようになってきます。まずは自工程の4Mを見直し改善する事で、品質の安定、コスト低減、製造LT(リードタイム)の短縮(Q・C・D)へ繋がるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました