私は製造業の中小企業で採用担当をしており、年間50名程度の学生とやり取りをしています。今回は、実際に採用する担当目線で、企業HPもしくはインディードから中小企業へ応募する際にやるべき事を紹介する事で、少しでも今後の就職活動のお役に立てればと思います。
インディード経由の応募での内定率は???
内定率はほぼ0%です。 ※私の会社の場合です。
理由は2つです。
・エントリー時の自己PRの内容が悪い
・企業の求める人材にマッチしていない
当たり前の事なのですが、この2つをクリアする事で合格率はかなり高くなるはずです。
エントリー時の自己PRの内容が悪い
正直、企業HPもしくはインディードからの応募はマッチしにくい傾向にあります。一般的に大学の新卒の場合は、『マイナビ』や『リクナビ』に登録を行い就職活動を行うと思います。そんな中、中小企業へインディードからの新卒の応募してくるという事は、大抵の場合は応募の段階で他の企業で不合格になったから応募してきたケースが多いからです。
そういった学生は数で勝負します。とりあえず、自分は内定が欲しいから、いけそうな企業にエントリーを行う。その為、エントリー時にミスを犯すのです。
事例紹介
実際にこの前来た応募です。あなたは採用する側の人だと想定し見てください。
ご用件:面接希望
希望職種:製造スタッフ
業界経験
経験年数: 年
経験職種:
お名前:○○○○ 様
フリガナ:○○○○
最終学歴:○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業見込み
生年月日:1998年10月10日
電話番号:********
ご質問・お問合せ内容:
100%受かりません。我々も暇ではないので、こんなやる気のない学生の相手をしている時間はないのです・・・。履歴書だけもらって、不採用にしました。
このようなとりあえず応募は意味がないですし、ばれます。
通常のケースですと、企業説明会などに参加し、実際の会社説明会で工場の見学、その後エントリーで書類選考から面接の流れが多いと思います。
インディードや企業HPの場合、通年で募集をかけているケースが多いです。その為、上記のような正規ルートのタイミングにはまらない場合、個人で会社見学などの対応をしなければなりません。その為、インディードや企業HPからの応募の方が学生の就職する難易度は高いのです。
その状態を知らずに手当たり次第に応募しても労力のムダなのです・・・
どのような応募がいいのか?
必ず、戦略を立てて『自己PR』の記載をするようにしましょう。会社HPからの問い合わせは採用担当以外にも幹部の複数名へメールが飛ぶようになっています。『自己PR』をうまく使う事で会社側の『誰か』に気持ちを伝える必要があるのです。
必ず挨拶分を入れる
必ず挨拶分を入れましょう。これで採用担当にいいイメージを印象付けます。
例:株式会社○○、採用担当様
○○大学 ○○学部の所属しています、○○と申します。
この1文を入れるだけで相手に対する印象が相当変わります。
なぜこの会社に応募をしたのかを明確にする
これは非常に重要です。どうして応募をしたのか?なぜこの会社を選んだのか?を必ず記載しましょう。
例:この度は貴社HPを拝見し、ものづくりに対する姿勢に共感を受けました。私も貴社で皆様と一緒に働く事で、個人としても成長出来ると感じました。
『自宅から近い』という応募の理由もあると思いますが、『自宅から近い』ではあまり良くないので、その場合は『私の身近な所に貴社の様な素晴らしい会社がある事を知り、専門分野とは違いますが、自分の力を発揮したい・・・』などと記載するのがいいでしょう。
自分の強みを1つ入れる
ここは重要です。強みを必ず1つは入れましょう。長文になるのは良くないですが、自己PRとして、自分の強みを書きましょう。
例:私は高校・大学と部活動ではキャプテンを続けてまいりました。人をまとめる力、組織の中でリーダーシップを発揮する力は部活動を通じ身についてきているはずです。貴社に就職できた場合には、しっかりと下積みを行い、将来の『管理職』を目指し頑張りたいと思っています。
お礼、お願いを入れる
最後は必ず、今回の応募をみたいただいたお礼や、工場見学などのお願いを入れるのがいいでしょう。採用担当も人ですので、心をつかむ必要があるのです。
例1:ご多忙の中、大変恐縮ではございますが、一度貴社を拝見させていただき、チャンスをいただけると嬉しいです。
まとめると下記の様な分となります。
株式会社○○、採用担当様
○○大学 ○○学部の所属しています、○○と申します。
この度は貴社HPを拝見し、ものづくりに対する姿勢に共感を受けました。私も貴社で皆様と一緒に働く事で、個人としても成長出来ると感じました。
私は高校・大学と部活動ではキャプテンを続けてまいりました。人をまとめる力、組織の中でリーダーシップを発揮する力は部活動を通じ身についてきているはずです。貴社に就職できた場合には、しっかりと下積みを行い、将来の『管理職』を目指し頑張りたいと思っています。
ご多忙の中、大変恐縮ではございますが、一度貴社を拝見させていただき、チャンスをいただけると嬉しいです。
どうでしょうか。面接くらいしてやってもいいかな?と思うのではないでしょうか。相手にYESと言ってもらう、アプローチが必要なのです。
求める人材にマッチしていない
設計などの理系の学生を除き、中小企業が求める人材は作業者ではなく、管理職候補がほとんどだからです。どれだけ、能力が高くても企業の求める人材とマッチしなければ、採用されるのは難しいです。
求める人材については別の記事をアップしていますのでそちらをご覧ください。
正直、自力で就職が難しい場合は、就活エージェントに頼むのが一番です。学生はお金が不要です。
なぜ無料なのかは、採用した企業から収入を得るためです。ですから、エージェントは必死です。実際にエージェントが連れてくる学生がマッチするのです。弊社もエージェント経由での採用が80%を占めています。
様々なエージェントがあるので、無料相談だけでもしてみるのがいいでしょう。株式会社Rootsは実際に弊社にも営業に来てくれているため、私個人としてはおすすめです。
実際に弊社が依頼している企業(株式会社Roots)他にもたくさんあるので、まずは無料という事で試すのがいいと思います。
まとめ
新卒での就職活動は一生に一度です。後悔をしない為にも、大変だと思いますが是非頑張ってほしいと思います。私も企業の採用担当の一人として、新卒の学生の方を応援しています。
実際に困った事、相談したい事などがあれば、問い合わせから連絡をいただければ、サポートします。
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